希望を抱き続けて
 当院リハビリ科では11月6日から12月18日までの間、山古志村の要介護者とその家族の方が避難されている高齢者センター「けさじろ」でボランティア活動を行ってきました。避難生活を強いられ、生活環境が大きく変わることで、高齢者は活動する時間と場所を失います。ここから発生する心身の機能低下を予防することと、個々の心身の状況を把握し、今後の仮設住宅入居にあたって必要な情報を保健師さんへ提供していくのが目的でした。具体的には、大会議室を利用しての集団体操とレクリエーションを行ったのち、各個室をまわり、心身の状況のチェックを行います。この情報をまとめ、先日山古志の保健師さんへお渡ししました。これを基に必要な用具、ケアプランの準備を行うこととなりました。今後、仮設住宅に移行しても多くの問題があると思われます。これからも微力ながら協力していきたいと思っています。
長岡中央綜合病院(作業療法士) 和智雄一郎

希望を抱き続けて
 JA柏崎の担当者から刈羽郡病院(保健福祉センター)に、この度の中越地震で家屋が倒壊し仮設住宅での生活を余儀なくされた被災者へのお見舞と「お茶の間健康相談」を計画したいが、刈羽郡病院からも血圧測定や健康講話で協力をお願い出来ないかとの照会がありました。

 余震も漸く収束した12月27日、鉛色の冬空を見上げながら降り積もる雪の中、支援物資を車に積み込んで早速小国町へと向かった。向かった先は小国町の法末地区仮設住宅、被災者住民の殆どが高齢者でした。JAの職員はすでに到着しており、雪降る中を会場となった仮設の集落センターに次々と住民がやって来ました。同行した看護師は到着後、間もなく慣れた様子で順番に血圧を測り、仮設での生活や健康状態について相談を受けました。

 仮設の環境についての相談やJAが準備したレクリエーションなどをとおして被災者住民との懇談も行い、住民のなかには「身近な農協職員や病院職員に来て貰い元気が出た」と、我々に向かって手を合わせる被災者住民もいました。また、お昼には地元JA女性部の「手作り弁当」も配られ、被災者住民からも安堵の表情が窺われ大変よろこんでいただきました。
刈羽郡総合病院 地域保健福祉センター 神田浩一(臨床検査技師)
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