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中条病院の重症者一〇名を受け入れてほしいとの連絡が入った。現揚では「毎日満床で一〇〇%稼動している一般病棟に、どうやって受け入れベッドを確保するんですか」「無茶ですよ」「でも受け入れなきゃいけませんよね」。 |
中条病院の患者搬送は十月二十八日、晴天のヘリ日和だった。我が病棟は八名の長期臥床・自立度C2の患者を受け入れることになった。患者受け入れに病棟スタッフは本当に良くやってくれた。チームワークの良さを発揮し、搬入もスムーズに行えた。また、患者の家族も被災者ということで、患者家族の連絡は一手にMSWが請け負い、洗濯ものは院内のリネン係が快く応じてくれた。 |
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スタッフは遠いけいなん病院にきてよかったと言っていただきたいと、頑張った。また、搬送に付き添ってきた看護師に対し私達は何かできないかと考え、「まずは入浴」、少しでも中条病院の看護師にホッとする時間を提供したかったのだ。また、遠い所、大変な時期に全員の家族の方が面会にきて下さった。それはスタッフの励みにもなった。十一月十七日よく晴れた青空に再びヘリがやってきた。
今思えば、嵐のような日々ではあったが、仲間を支援できた喜びも残った。
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けいなん総合病院(看護師) 細谷冨士子 |
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