突然の<中越地震>で、ライフラインが止まった。緊急事態で、食事に関わることは栄養科がすべて行う事となる。食事を配膳するのに、病棟への階段を上り、用意した食事を1人1人に手渡しで配って歩く。
夕方になると病棟の中に人が増えてくる。付き添いの人、見舞いの人、誰とはなしに部屋にいるすべての人に、おにぎり・飲み物・おかず等、用意した食事を配っていく。
地震直後は、日に日に患者数が増えてくる中、病室へやって来る人達も増えてくる。20〜30人分位余計に作って、おかずは、盛り過ぎないように配って歩く。
余震がまだ続く中、病院にいて外に出ることができなくとも、御飯時になると食事をもらえると安心感を持った方々からは、感謝の言葉もいただいた。誰とはなしに、皆で配って歩いて急場が過ぎていった。
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