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希望を抱き続けて
 夕食の配膳も終わりホッとしたその時突然下から突き上げるものを感じ次に左右に建物が激しく揺れ始めた、地震だと誰かが叫んだ。一時その場から足が竦み動けなくなった。我にかえるとパンラックに置いてある調理器具は下に落ち食器も飛び散り今何が起きたのか理解するまで時間がかかった。その後皆で外に避難しこれからどうすれば良いか分からないスタッフ6名呆然とその場に立ち竦んだ。何とか職場に戻り栄養士が水の確保をしましょうと声が掛かり回転釜、鍋に水を貯めた。時間的にまだ夕食を食べていない患者様が大勢入るとの知らせで家庭用の炊飯器2台でご飯を炊きオニギリを握り、飲み物も用意し医事課前に避難をしてきた患者様に食べて頂きました。その後も400個位は朝までにぎったでしょうか緊迫感の中でスタッフも一睡もしないでの作業で疲労が溜まり口数も減り疲れ気ってきていても次は朝食の準備に取りかかなければ間に合わない。ガスはストップしていたので電気と蒸気を使いオニギリと味噌汁と炊き合わせの3品を提供し何とか出す事が出来ました。その後も昼食、夕食と追われ余震が続く中栄養士と調理師が力を合わせ家にも帰らずよくここまで頑張れたと思う。
長岡中央綜合病院 高野健一(調理師)
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