日本看護協会は、1995年に認定看護師制度を発足させました。この制度は、特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用い、水準の高い看護を実践する能力を有する認定看護師を育成し、現場において活用することにより、看護の質の向上を図ることを目的としています。
養成と認定
 認定看護師を目指す条件としては、まず、日本国の保健師、助産師および看護師のいずれかの免許を有しており、実務経験5年以上が必要です。それらを満たした上で認定看護師教育機関にて看護分野ごとに定められた6カ月615時間の教育課程を受講、修了するとともに、日本看護協会が実施する審査に合格する必要があります。それに加え、認定看護師はその能力の水準を維持するため、認定後5年ごとに更新審査を受けなければなりません。
 認定看護師の需要は、医療法改正や診療報酬改定に伴う社会的ニーズによって増大しています。2011年9月現在、21分野の認定看護師が9047人誕生しています。厚生連の各病院でも認定看護師を活用し、今後も増え続けることが見込まれます。
(取材/高橋)