東日本大震災時、岩手・宮城・福島の三県で被災した保育所は700を超え、このうち津波などで全半壊した保育所は78施設もあったそうです。3人の尊い命が奪われましたが、3県の死者数15788人からみれば、少なかった方なのかもしれません。日頃の保育所の避難訓練が幸いしたと評価されています。

 新潟医療センターには、三交代勤務の看護師のために保育所「ちゅうりっぷ園」が併設されています。ここでも定期的に避難訓練が行われています。「地震発生!」の緊迫感に泣き出す子供さんもいましたが、冷静な保育士さんの誘導で機敏に訓練が行われました=写真。

 新潟医療センター、並びに併設された老健施設「こばり園」でも、同様に定期的な訓練が行われています。患者さんの命の重さを尊ぶ想いや防災意識の高まりから、熱の入った避難訓練が繰り広げられています。

(取材/大橋利弘)