眼科で行う検査にはいろいろありますが、代表的な検査を紹介します。

1.眼圧検査
 眼球の中には房水(ほうすい)という血液のかわりとなって栄養を運ぶ液体があり、循環しながら眼の外へと出ていきます。房水の作られる量と出ていく量のバランスにより一定の圧が保たれます。これを眼圧といい、正常値は10〜21oHgといわれています。眼圧には個人差があり、日にちによっても変動し、時間によっても変動し、一日の中でも3oHg前後変わります。

 眼圧検査は機械から空気を出して、一定面積の角膜を圧平するのに要する時間から眼圧を測る非接触型眼圧計と、眼に小さな機械を直接触れさせ、それに必要な力から眼圧を測る接触型があります。

 非接触型では、まばたきや緊張により正確な値が得られない場合もあるため、スクリーニングとして用いられています。

 接触型での測定法が最も正確な値を得ることができるといわれており、医師が測定を行います。

1.眼圧検査
 遠方視力と近方視力があり、遠方視力は5b、近方視力は30aの距離で裸眼視力、矯正視力(一番よい視力が出る検査レンズを使った視力)を測ります。

 屈折には、正視・近視・乱視がありますが、それとは別に老視というのもあります。老視とは、老眼とよくいわれますが、加齢変化によりピントを合わせる力が減退し近くが見えづらくなってきている状態をいいます。

 ピントを合わせる力(調節力)は、10代から少しずつ減退していきます。40〜45歳以降では、近くを見るために必要な調節力よりも自分の持っている調節力が弱くなってしまうため、その不足分を眼鏡(老眼鏡)で補う必要があります。

 しかし、遠方視力も近方視力もいくら矯正をしても、視力が出にくい場合があります。眼鏡をかけても視力が出にくい場合、白内障や緑内障、糖尿病網膜症、黄斑変性などの疾患により、視力に影響を与える場合もありますので、一度診察してもらってください。


刈羽郡総合病院 視能訓練士 黒ア 望