「おはよう」と毎朝元気なあいさつ。患者さんにはいつも「ウェルカム」がモットー。
 今回は三条総合病院のつぶらな瞳で、料理人でもある幡谷功先生にお話しを伺いました。

医師を目指したきっかけは?
 子供が好きで教師か医師か高校三年まで迷っていました。教育学部を出ても医師にはなれないけど、医学部を出ても人に教えることはできると思い、医学部を志しました。進学した秋田大学は田んぼの中の大学(当時)でのんびりしたところでした。そこでよき友、よき師と出会い少しずつ医師としての自分が形づくられていったように思います。

医師を目指したきっかけは?
 漠然と新生児医療がしたくて小児科かなって思っていたのですが、臨床実習で現場を経験し、「早産児管理は大変である。ならば早産をなくす産科管理をしよう」と思い産婦人科となりました。しかし、産婦人科となり二十年以上経ちますが、どんなに努力しても早産となってしまう患者さんを少なからず経験し、なかなか難しいなあと感じています。

心がけていることは?
 オーケストラの指揮者のような医師を目指したいと思っています。患者さんにかかわるのは主治医だけではありません。看護師さんをはじめとする病院スタッフがいなければ、いい医療は提供できません。スタッフをまとめ協力し合いながら常に前に進んでゆく道しるべとなるコーディネーターの役割は、医師の重要な役割だと思っています。これは指揮者に通じるものがあると考えます。

当院の印象は?
 もともとはビールが好きで、そのつまみを自分で作っていたのが始まりです。最近は、貝を開けて刺身を作るコツに気づきました。苦労して貝柱を切り開けた貝をさばいて貝殻に盛り付け、ビール片手にちょこちょこつまむのはまさに至福の時です。


(取材/片岡)