移転新築の佐渡総合病院は、当初ことし10月1日開院を予定していましたが、3月11日に発生した東日本大震災の影響で建築資材の調達が遅れ工事も一カ月程遅れてきたため、開院を11月1日に変更することになりました。現在は、仕上げ工事、電気・空調・衛生などの設備工事が主となっており、外観だけ見ると一見ほぼ出来上がっているかのように感じさせられます。
新病院は、地上七階と塔屋2階、病床数は354床(うち感染症4床)で診療科数は現在と変更なく22科と、島内医療の中心的役割を担っていくための機能を維持しています。離島という制限された環境にあっても質の高い医療を提供できるようにするため、放射線治療器やガンマカメラの導入、緊急時・災害時の患者搬送に迅速に対応するための屋上ヘリポートの設置、また島内の医療連携ネットワークを推進するための電子カルテ導入を行っています。
療養環境については、病室のベッド数を最大四床として各部屋に洗面台・トイレを設置するとともに、余分な気遣いなく落ち着いた環境を望まれる方に向けた一人部屋(要個室料金)や、4床室でありながら全てのベッドから外が見え開放感のある個室的多床室を二十六部屋採用するなど、快適な環境を提供します。
外来部分についても、一階と二階をつなぐエスカレータを正面ホールに設置し、高齢者の方にも安心して院内を行き来できるよう配慮した構造となっています。
開院まで残り半年を切りましたが、職員一丸となってスムーズに移転ができるように準備を進めています。
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