管理栄養士は食事・栄養に関する専門職です。現在、厚生連では54人の管理栄養士が勤務しており、各病院、老健施設、健診センターなどに配置されています。

 病院での主な業務は給食管理業務と栄養管理業務になります。

 給食管理業務は入院患者さんの病態、身体状況、栄養状態に応じた献立作成や材料の発注・管理など、主に病院給食を提供するための仕事です。

 栄養管理業務では栄養管理が必要な入院・外来患者さんに食事・栄養の知識の提供や個々の生活環境に合わせた食事の相談などを行う栄養指導や、入院患者さんの栄養状態を評価して、栄養管理計画を作成し、栄養状態の改善や患者さんが十分な治療を行えるように食事内容の検討・改善を行います。


 管理栄養士は国家試験を受験して免許を取得します。大学などの指定の学校で専門課程を勉強後、受験する場合が多いですが、栄養士免許を取得後、実務経験を経て受験する場合もあります。

 管理栄養士の働く分野は医療・福祉施設のほか、地域活動や学校健康教育、行政など多岐にわたり、それぞれ仕事の内容に違いがありますが、食事・栄養の専門知識を生かして人々が健康な食生活を送れるように支援することは共通しています。

 近年、生活習慣病患者が増加し、食事と健康に関するたくさんの情報が得られるようになりましたが、その情報が正しい知識なのかどうか、また自分にとって良い方法なのかを知り、食生活を見直すお手伝いをさせていただきます。

長岡中央綜合病院 管理栄養士 五十嵐麻衣