昨年十月から公設民営化で、厚生連が運営を始めた水原郷病院。その病院長の尾ア進先生に現状や今後の抱負などについてお話を伺いました。
出身はどちらですか?
 公設民営から五カ月経とうとしています。その変更はまさに難産の末、職員はその間傷つき、周りからも批判を受けた中でのスタートでした。厚生連には支援を頂いていますが、求められる成果・期待にはもう少し猶予、ご容赦をお願します。

出身はどちらですか?
 公設民営化前の職員も病院を良くしたい気持ちはありました。でも厚生連の職員の人たちは、自分たちの努力が地域医療や厚生連の発展に寄与するという考え方を持っている、そこが違っていました。今は意識の改革の必要性を繰り返し伝えていこうと考えています。

出身はどちらですか?
 新病院建設と、現在の病院の再生は関連していると考えています。国からの補助金、市の税金を頂いていることから、今の病院でも市民の望み・期待にこたえたいとの思いがあります。

 新病院建設については、現在の病院が地震について安心・安全が保たれていないので、市や厚生連と協力して免震、アメニティに配慮した病院を建設したいと考えています。是非、2014年には完成したいと思います。

 建設には国から借入金が必要です。病院事業債を発行(借入金)してもらうには、赤字決算はしてはいけない、当面は単年度黒字決算が必要になります。

出身はどちらですか?
 「市はホスピタル」が私の目指す医療と考えています。阿賀野市は「フィンランドプロジェクト」、それは「在宅で看取る」ことです。市は福祉の町、死ぬまで歩いて暮せる町を目指しています。病院・行政が縦割りをせず、お互いに協力して町に出る、そして自宅が「病院のベッド」となるようの取り組みたいと思います。今できることは予防について力を入れたい、その体制を作りたいと考えています。

 公設民営化による職員の意識が高まることにより実現できると期待しています。また、労働組合の皆さんには是非、協力をお願いしたいですね。