Q1.里帰り分娩を考えています。どうすれば良いでしょう?
A1.予定日が決まったら、分娩希望の病院へ連絡をいれ、分娩予約が可能か確認しましょう。予約したら受診時期を確認し、紹介状を持って受診しましょう。帰省前に一度受診を指示される場合もあります。産婦人科不足は今も深刻です。分娩制限をしている場合もありますので、早目の相談が良いかもしれません。合併症をお持ちの方は、病院とよく相談をしてください。

Q2.娘が里帰りしてきました。どのようなことに気をつければ良いでしょうか?
A2.まず、過保護にしてはいけません。今まで体重増加もしっかり自分で調整してきたのに、帰省したとたんに上げ膳・据え膳で、高カロリーなものばかり。これでは合併症を引き起こしたり、難産になったり…。せっかくの里帰りの意味がありません。適度な運動と、必要以上のカロリー摂取や塩分の摂取は控えるよう周りが気を付けてあげましょう。
 ちなみに妊婦さんの食生活で推奨されていることに、以下のようなことがあります。@妊娠前から初期までの十分な葉酸の摂取。胎児の神経系の発達に大切な栄養素です。A逆にキンメダイなどの大きな魚は、水銀を含むため、一週間に一切れくらいに抑えましょう。B塩分の摂取は、できるだけ控えたいものです。

Q3.初めて妊娠しました。つわりが治ったら食欲も出て、体重がどんどん増加します。どのくらいの増加が目安なのでしょうか?
A3.妊娠期間の体重増加量の目安は十〜十二`くらいとされています。妊娠の中期から後期で一カ月で二`以内。ただし、妊娠した時点のあなたの体重によっても異なります。やせ型の方であれば、もっと増やした方が良いこともあります。逆に肥満の方は体重増加を三〜五`に抑える必要があります。適度な運動。夜食・間食を慎むこと。味付けは薄めに。

Q4.お産で入院したら家族が付き添った方が良いのでしょうか?
A4.初産の妊婦さんは全てが始めてのことであり、そばにいて励ましてあげればどんなに心強いことでしょう。ただし、お産は人それぞれ。特に初産では時間が掛かります。入院した直後から、腰をさすったり、まるで介護をするかのように接するのはいかがかと思います。そのうち家族が疲れ、妊婦さん自身があせって疲労してきます。陣痛は痛いのは当たり前。ゆったり過ごせるように見守ってあげた方が良いようです。

Q5.友人が出産しました。病院へお見舞いに行きたいのですが?
A5.妊婦さんは大変な思いをして出産を終え、ほっとしたのも束の間、育児についてスパルタ教育を受けています。抱っこするのも、母乳をあげるのもなかなかうまくいかず、オムツも上手に替えられない。夜間も授乳で寝不足、ふらふら状態。そんな中で赤ちゃんとお母さんは一生懸命お互いのリズムをつかんでいきます。出産をお祝いしてあげるのはとても良いことですね。でも、病院まで行くのはケースバイケース。なかには家族・親戚・職場の友人など、次から次にお見舞いにこられ、妊婦さんも面会しています。その横で赤ちゃんはお腹をすかせて泣いています。今は携帯電話やメールがありますから、工夫してみてはいかがでしょう?