ノロウイルスが主な原因とみられる感染性胃腸炎が今年も流行の兆しをみせています。感染すると下痢や嘔吐(おうと)などの症状をもたらしますが、今年は例年以上の大流行となる可能性も指摘されています。 |
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@ウイルスに汚染された貝類を、生あるいは十分に加熱しないで食べた場合、A感染した人が食品を取り扱うことにより、二次的に汚染された食品を食べた場合、B患者の吐物、便などから直接感染する人から人への感染―の三通りです。
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最も重要で有効な方法は帰宅時や食事前の手洗いです。また、家庭での調理では、貝類は十分に加熱して食べてください。
ノロウイルスの流行期に吐物や下痢便を発見した場合は、できる限りノロウイルスにある程度抵抗力のある大人の方が処理してください。その際にウイルスを含んだ飛まつが舞い上がるため、マスク・手袋を着用しましょう。
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現在、ノロウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありませんので、症状を重くしないように心掛けましょう。激しい嘔吐や下痢がみられる場合は、急激に水分を失うため、特に乳幼児や高齢者では脱水症状に気をつけましょう。
症状が改善しない場合は、 早めに医療機関を受診してください。
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けいなん総合病院 管理栄養士 佐藤明奈 |
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