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冬場の救急として、その特徴や注意するポイントを、長岡市栃尾消防署総括副主幹で救急救命士の早川信幸さん=写真左端=に伺いました。
冬場の救急対応は特に寒さによる心臓疾患、餅の窒息、そして雪の事故があります。 |
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寒さによる心臓疾患では、入浴時脱衣場や浴室で「胸が苦しい」と訴えられます。服を脱いだ後の「寒さ」で心臓の血管が縮んで細くなり、胸痛の症状が現れます。お年寄りだけの世帯で脱衣場や浴室を暖めておくことが面倒になるようです。
服を脱ぐ前に風呂のふたを外し、お湯を撒くなどして、浴室を暖めてください。脱衣場には手軽に暖められる温風機なども重宝します。
浴室で裸になって倒れられていたら、まず毛布で保温して119番に連絡してください。
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餅による窒息を含めて、口の中や喉(のど)に異物が入ってふさぐと窒息となります。小さなお子さんがボタンやコインを誤って飲んだ時もすぐに対応が必要です。
窒息すると喉を押さえようとする特有の動きがあります。顔色は赤色からたちまち蒼白になり、青黒くなり意識がなくなります。窒息だと判断したら、直ちに行動してください。
誰かに119番を頼むとともに、次のいずれかの方法で異物の除去を試みます。
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@腹部突き上げ法
(ハイムリック法)図1
・腕を後ろから抱えるように回します。
・片手で握りこぶしを作り窒息者の「へそ」より上で「みぞおち」の下に当てます。
・もう片方の手でさらに握り、素早く手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。
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A背部叩打法 図2
・ひざまずいて、窒息者を自分の方に向けて横向きにします。
・手の付け根で、肩甲骨の間を力強く何度も連続してたたきます。
異物除去が確認できないうちに意識がなくなったら、直ちに心肺蘇生法を行ってください。
注意点として、@のハイムリック法は窒息者が立ち上がれる場合や、いすに座っている状態の時に行います。また、妊婦や乳児にはハイムリック法は行ってはいけません。
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乳児の場合は、図3の背部叩打法を行います。
・片腕の上に乳児をうつぶせに乗せ、手のひらで乳児の顔を支えながら、頭部が低くなるような姿勢にして突き出します。
・もう一方の手の付け根で、背中の真ん中を叩きます。
・救助者が一人の場合は、心肺蘇生法を二分間ほど行った後に、119番通報をしてください。
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餅については飲み込みやすいように小さく作ってください。また、喉が潤っている状態にしてから、餅を食べるなどが喉にへばりつくことを予防してくれるでしょう。 |
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(取材/佐野) |
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