出身はどちらですか?
 みなさん、喫煙=肺ガンと頭に思い浮かべると思いますが、狭心症・心筋梗塞・COPD(肺気腫)・咽喉頭(のど)のガン・歯周病・膀胱ガンなどなど、書ききれないほど全身の病気を起こす原因です。タバコは燃えかすを吸っているので、肺の中に一酸化炭素がたまります。換気の悪い部屋の灯油ストーブが一酸化炭素中毒をおこすのと同じです。喫煙しない人は、呼気の一酸化炭素濃度が3〜5ppmです。大気汚染の警報は10ppmを超えると出ます。喫煙後はこの数値が20〜30ppmまで跳ね上がります。赤ちゃんを抱き上げて「お〜、よしよし」と顔の前であやすのは、有毒ガスを吹きかけているのと同じなのです。

出身はどちらですか?
 10月からタバコが値上げされましたね。結構お金を使っていますよ!
一箱=420円を毎日買うと、1カ月(30日)で12.600円。一年で151.200円にもなるんです。この金額はバカにできないでしょう。高級温泉旅館やディズニーランドで豪遊できますね。もしこのまま十年間タバコを吸うと百五十万円を超えるお金が燃えかすになってしまいます!
 貴重な給料や年金をもっと有効につかいましょう。

出身はどちらですか?
 自力でやめられない習慣性の喫煙は病気=「ニコチン依存症」と診断されます。人間はタバコが吸いたいのではありません。脳がニコチンを欲しがるのです。この現象は、麻薬や覚醒剤の中毒と同じパターンで、ニコチンによる薬物中毒=依存症となっていきます。

 現在、治療は二通りあります。ニコチン禁断症状を和らげて、まずタバコをやめよう!というニコチン補充療法(ニコチンガムやニコチンパッチ)と、禁断症状を和らげてタバコをおいしいと感じにくくする内服薬です。病院では内服薬による保険診療が主流ですが、10月の報道の通り、内服薬が欠品状態で新規の患者さんには来年1月まで対応できない状態です…。

 まず自力(気合い)での禁煙をトライしてみましょう。タバコ・灰皿・ライターを捨てて、タバコがほしい時は熱いお茶を飲みましょう。コーヒーはタバコを吸いたくなるのでダメです! また、誰かと一緒に始めるのも良い手です。夫婦・家族・職場で一斉にスタートして楽しく禁煙してみませんか。