視能訓練士は、視機能検査と視能矯正をする国家資格を持つ眼科領域の専門技術者です。

 
 業務内容は、医師の指示の下で眼科に係わる検査や診療の補助をします。例えば、

@眼科一般検査
 視力検査・屈折検査・眼圧検査・視野検査・角膜形状解析検査・電気生理検査・写真撮影など。
A視能矯正
 斜視や弱視・眼筋麻痺などの視機能検査や視能訓練。眼位・眼球運動検査など。
B検診業務
 三歳児検診・特定検診人間ドック・VDT検診など。
Cロービジョンのケア

 視機能が回復しない方へ拡大鏡・遮光眼鏡などの補助具を選定して使い方を指導。
 具体的には、患者さんが眼鏡処方を希望された場合は、運転・パソコン・本というようにどの距離で見え方がお困りなのかを聞き、その距離の視力検査後に眼鏡合わせをします。また患者さんが眼鏡をお持ちなら、度数と視力を測定します。

 この結果をカルテに記入後医師の診察になります。それで、眼鏡が処方されるかお持ちの眼鏡の度数のままでいいのかがわかります。

 視能訓練士になるには多くの場合、高卒後、指定の学校や養成所で学び国家試験を受けて免許を取得します。

 十月は「目の愛護月間」です。眼球は小さな感覚器ですが外からの情報を集める大切な器官です。

*目を細めてみていませんか?
*右目と左目の見え方が違いませんか?
*黒いチラチラや糸くずみたいなものが見えませんか?
*目の疲れがいつまでも続いていませんか?
*眼科の診察や定期検査を忘れず受けていますか?

 積極的にご自分の目に関心を持ち、いたわりましょう。私たち視能訓練士は皆様の大切な目の健康を守るお手伝いをさせていただきます。
 
長岡中央綜合病院 視能訓練士 近藤裕子