ソーシャルワーカーは保健・医療・福祉機関で働く社会福祉の専門職です。患者さんやご家族が、病気やその後遺症である障害によって生じる経済的、社会的、心理的な悩みなどの相談を受け、さまざまな福祉制度や法律などを活用して問題の解決に対応します。

 具体的な相談としては、退院と言われたが在宅療養ができるだろうか、リハビリができる病院に転院するにはどうしたらよいだろうか、介護保険や障害者手帳など制度について知りたい、病気になって心配や不安をどこに相談したらよいのだろう、など多岐にわたります。

 ソーシャルワーカーは、病気によって生じる不安や問題に対して、患者さんとそのご家族の訴えや悩みを聴き、利用できる制度や地域の社会資源の情報提供を行い、地域の医療・福祉関係機関と連絡調整をとり一緒に問題を解決できるように援助します。

 ソーシャルワーカーになるには多くの場合、福祉系の大学や専門学校で社会福祉に関する専門課程を学びます。医療と介護の連携が重要視される中、病院、施設に資格取得者の設置を要件とする項目が出てきており、「社会福祉士」、「精神保健福祉士」の取得が求められています。

 現在、県厚生連には43人のソーシャルワーカーが勤務し、一般病院、精神科病院、老人保健施設、地域包括支援センターに配置されています。

 昨今、社会福祉制度、社会政策(医療法、診療報酬等)が複雑化している中、ソーシャルワーカーの役割はますます重要になってきています。
社会福祉相談の専門職です!
長岡中央綜合病院 医療ソーシャルワーカー      斎藤 直之