診療放射線技師は主に、医師の指示のもとにエックス線撮影やCT、MRIなどの撮影業務、あるいは放射線治療といった照射業務を行います。「息を吸って、止めてください」という名文句を一度は耳にされたことがあると思いますが、あの名文句のもと、写真を撮影しているのが診療放射線技師です。
診療放射線技師は撮影した画像を医師に提供し、医師は撮影された画像をもとに診断や治療をする、これが簡単な一連の流れとなります。診療放射線技師は、その診断の元となる画像を撮影・提供することから、患者さんと医師の仲立ちをする役割をしているとも言えるかもしれません。
そこで、診療放射線技師になるためには、高等学校を卒業後、法律で定められた専門学校や大学で物理学や生物学などの基礎知識や、撮影技術学などの臨床知識を学び、最終的に国家試験に合格し、初めて診療放射線技師となることができます。学校によって教育形態や設備、さらに提携している実習先の病院などが異なりますので、進学する学校はしっかり調べて選択する必要があるかと思います。より高度な技術を勉強してみたいと思う方は、大学病院を提携実習先としている学校をお勧めします。
近年、放射線医学の進歩に伴い、医療現場における放射線業務の内容は多種多様化、複雑化してきていますが、それだけに診療放射線技師の果たす役割は大きくなっていると思われます。
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