新潟医療センターではこのほど、全国循環器撮影研究会主催の被ばく線量低減推進施設認定を取得することができました。全国で47施設目、県内では二施設目の認定となります。

 心臓の筋肉に血液と酸素を供給する血管が細くなったり詰まってしまうと、胸が急に苦しくなり命に関わります。この様な狭心症・心筋梗塞(こうそく)の治療には、狭くなった場所や度合いにより、バイパス手術を選択するか、血管に細い管を挿入し風船(バルーン)で膨らます治療が行われます。このバルーン治療ではエックス線をあてながら透視にて慎重に手技を進めていきますので、治療によってはたくさんの放射線被ばくを伴います。

 すべての放射線検査は生命・健康と被ばくのリスクを天秤にかけ、健康であることを優先し行われています。ただし、できるだけ被ばく低減に努めることが大前提です。

 この4月から、最新の心臓カテーテル装置が導入されます。さらなる被ばく低減に努めていけるものと考えます。

(取材/大橋)