今回は「とにかく声も顔も、とくにハートがでかい」糸魚川総合病院の藤村先生にお話を伺いました。
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何か大切なものを見失い拝金主義が蔓延している日本を離れ、アフリカ巡回医療に参加した青年医師を歌ったさだまさしの「風に立つライオン」という曲を聴いて、このように生きたいと思いました。それから森鴎外、北杜夫、南木佳士に憧れていて、書ける医師になりたいと思っていました。
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健康という概念には、身体も心も両方含まれています。体の一部ではなく、心も含めて全身を診る内科医になろうと思い、新潟大学の心療内科グループで、透析患者さんや糖尿病患者さんの心身相関を学びました。当院では腎内科・透析、糖尿病内科を担当していますが、糖尿病は新規透析導入患者の原因の第一位で、腎不全と糖尿病は総合的に診ることが大事です。そして、いずれも診療に心身医学の視点が重要な分野です。
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患者さんから励まされることは多々あります。心療内科分野では、「科学的根拠に基づく医学」と並んで、「患者さんの語りに基づく医学」という考え方があり、患者さんの語りを傾聴する毎日が新たな発見の連続です。
透析業務では、透析患者さん80人分のデータを確認して、次の方針を決定しますが、積み上げられたカルテと格闘している時に、看護師さんが「がんばれ〜!」と、いつも声援してくれるのがうれしいです。沿道からの声援がなければマラソンは走れません。
プライベートな面では母校野球部が甲子園に出場した時に、野球部OBでチームドクターとして同行したことです。あまりの感動に甲子園球場で涙があふれました。
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新潟と富山の文化がうまく融合し、院内のモチベーションがとても高いと思います。すべての医師の一次救急レベルアップを目指す目的で、研修を組んでいます。
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(取材/保坂) |
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