「2〜3日前から熱がある」「一週間前から腰や膝が痛い」「仕事で日中病院に来られない」「救急車で行くと早く診察してもらえる」―などの理由で救急外来を受診する人がいたらどう思いますか?

 救急外来とは急病の患者さんを診察する外来です。総合病院であっても夜間、休日は診療体制が異なり、できる検査や治療は限られてしまいます。診療体制が整っている日中の通常時間帯にできるだけ受診することをお勧めします。普段からかかりつけ医を持ち、緊急の場合の対応について相談しておきましょう。

 しかし、急に具合が悪くなった場合は、慌てず、まず病院に電話で相談しましょう。いつから、どんな症状なのか具体的にお話しください。来院するときは、他の病院でもらっている「お薬手帳」か薬の名前の書いたメモを持って行きましょう。また、普段からその人の事がわかる人と一緒に行きましょう。

 救急車を呼ばなければならないときは、意識がないとき、胸が痛くて息苦しいとき、出血がひどく止血しないときなどです。すぐに救急車を呼んで病院に行きましょう。

 救急外来では受付の順番に診察を行うとは限りません。症状が重く、早急な処置が必要な方を優先させて頂く場合があります。

 急病の患者さんがスムーズに受診できるように皆さんのご理解とご協力をお願いします。

 糸魚川総合病院 外来師長 小林香寿恵