栃尾郷病院は機能変更により10月1日から19床の有床診療所「栃尾郷診療所」と八十床の「介護老人保健施設とちお」として新たにスタートしました=写真。

 長岡中央綜合病院との医療ネットワークを前提に地域の皆さんの安心を損ねることなく、若干の診療科の廃止はあるものの外来診療は継続的に行います。地域医療の要である訪問診察、訪問看護、訪問リハビリ、居宅介護支援なども変わることなく高齢者や在宅介護を支えていきます。

 今回転換した「介護老人保健施設とちお」は看護師が二十四時間配置されていて、経管栄養や痰(たん)の吸引ができるなどある程度の医療行為が可能となります。医師の呼び出し体制や看取りの体制も充実します。リハビリテーションも適正に配置され在宅復帰支援機能も強化されました。

 機能変更が決定してから病院では準備委員会を立ち上げ、診療所と老健施設の運営や体制について検討してきました。そしてなにより病院ではなくなっても、今までと変わらず地域の皆さんに利用してもらえる医療機関、施設にするにはどうしたらよいかと話し合ってきました。

 病院ではなくなることで地域の皆さんに不便を強いてしまうことは否めませんが、今まで通り栃尾地域になくてはならない医療機関、施設として、地域に貢献していきます。

 栃尾郷診療所  医療社会事業士 石崎 香織