新潟医療センターは、医療法人博医会「新潟こばり病院」を厚生連が譲り受け十月一日から新しくスタートしました。

 当面はこれまでの新潟こばり病院の機能をそのまま引き継ぎ、新潟市における急性期の二次医療を中心に、回復期から慢性期および在宅医療等を一体化した病院としての機能充実に取り組み、将来的には急性期医療機能の強化を図りたいと計画しています。

 具体的には、現在の医師および診療体制の維持に努め、新潟大学の協力を頂きながら順次医師の充足を図り、診療機能の向上を図ります。

 特に、循環器科・整形外科等に大きな特徴を持った診療を行っており、この特徴ある診療科を中心に診療機能の強化を図りながら、他科診療の充実にも努めます。

 また、地域住民から要望の強い救急医療への対応、高齢化の進行等に伴う糖尿病患者・透析患者の増加に対応するための人工透析の拡充、急性期医療後の受け皿となる回復期リハビリ機能の強化。さらに、県立がんセンター等との連携により、がん治療における緩和ケアの充実等を図りながら、介護老人保健施設「こばり園」・訪問看護ステーション併設病院のメリットを生かし、急性期〜回復期〜慢性期〜在宅医療・介護まで切れ目のない総合的な医療・介護サービスを提供したい計画しています。

 保健事業についても、これまで新潟こばり病院が実施してきた健康管理活動にJAグループで取り組んできた活動を盛り込み、特定健診・特定保健指導の一層の充実、人間ドック・事業所健診等の各種健診事業への取り組み拡大等を図ります。地域住民・農協組合員に対して、保健・医療・福祉を総合的に提供することを可能とします。

新病院の規模・基本構造
 新潟医療センターは、これまでの新潟こばり病院の機能をそのまま引き継ぎました。

 診療科は、内科・小児科・外科等27科。ベット数は一般病床297床、療養病床53床、回復期リハビリ病床54床の計404床です。

 また、併設施設の介護老人保健施設「こばり園」百床です。

 生まれ変わった新潟医療センターは、今後、新潟市という最大の立地条件から新潟大学の協力をいただきながら、急性期医療および先進医療に特化した病院造りを目指し、厚生連の理念である組合員・地域住民の「生命」と「健康な暮らし」を守り、安全・安心で豊かな地域づくりに貢献していきます。
 新潟医療センター  開設準備室長 海津 典栄