野菜・花を育てることを生きがい・趣味にしている高齢者の方は多くいるかと思います。そこに注目して瀬波病院のリハビリテーション科では、リハビリ室の中庭を利用して昨年度から野菜・花をプランターで患者さんと一緒に育てる取り組みを行っています。

 5月中旬に患者さんと一緒に病棟ごとに二日間に分けて苗植えを行いました。

 野菜はトマト、ナス、ゴーヤ、キュウリ、オクラ、ピーマン、パプリカ、枝豆などがあり、現在では徐々に実を付け始めています。花は百日草、ベゴニア、ひまわり、ラベンダー、マリーゴールド、サルビアなどがきれいに咲いています。今年度は好評で、野菜・花の数を昨年度より倍くらいに増やして実施しました。

 苗を植えてからスタッフはリハビリ室にくると、最初に中庭で野菜・花の様子を見てから訓練を開始する毎日となっています。また、支柱を立てたり、雑草を取ったりしてくれる患者さんも多く、アドバイスを受けながら一緒になって野菜・花を育てています。患者さんからは「毎日リハビリに来るのが楽しみだぁ」とか「花がきれいに咲いているのを見ていると心が癒される」などの声が聞こえます。

 今後の課題は中庭の一画に本格的に土を入れて、畑を作って規模をもっと大きくしていきたいと考えています。また、年間を通して野菜・花などを育てていくことができたらもっと良い刺激になるのではないかと感じています。瀬波病院にお越しの際は是非ご覧になっていってください。


 瀬波病院 理学療法士 小田和也