1次から3次まで、なんでも診る
副院長 山岸 文範
 糸魚川総合病院では昨年からER(予約なし、なんでも外来)を始めました。こう書くと近所の飲み屋が「エビス始めました!」というのと大差ないような気がします。しかし、ビールを入れ替えるのよりは大変で、内科、外科、小児科医がチームになって当番をしています。これはエビスより画期的なことです。

 ところでERとは何でしょう。テレビで見るERはすごくかっこいい。

舞台は大病院の三次救急、超重症患者と二枚目俳優と美人が必須項目。でも本当は当院のERが本来のERです。一次から三次までなんでも診る。三日前からの風邪でも、一刻を争う心筋梗塞でも、矢でも鉄砲でも診る!

 三枚目中心の医者と大胆不適な看護師、そしてなんといってもピカピカの研修医が必須項目です。研修医の周りには指導医が集まる…まさに磁石のような存在で、かつ、医者と救急室を元気にする。昨年は三人で、今年度は四人(!)の研修医が大学から来る予定です。彼らとともに地域に信頼されるERを育てていくつもりです。安心して受診してください。糸魚川総合病院では昨年からER(予約なし、なんでも外来)を始めました。こう書くと近所の飲み屋が「エビス始めました!」というのと大差ないような気がします。しかし、ビールを入れ替えるのよりは大変で、内科、外科、小児科医がチームになって当番をしています。これはエビスより画期的なことです。

 ところでERとは何でしょう。テレビで見るERはすごくかっこいい。

 舞台は大病院の三次救急、超重症患者と二枚目俳優と美人が必須項目。でも本当は当院のERが本来のERです。一次から三次までなんでも診る。三日前からの風邪でも、一刻を争う心筋梗塞でも、矢でも鉄砲でも診る!

 三枚目中心の医者と大胆不適な看護師、そしてなんといってもピカピカの研修医が必須項目です。研修医の周りには指導医が集まる…まさに磁石のような存在で、かつ、医者と救急室を元気にする。昨年は三人で、今年度は四人(!)の研修医が大学から来る予定です。彼らとともに地域に信頼されるERを育てていくつもりです。安心して受診してください。

1次から3次まで、なんでも診る
研修医 館野 宏彦
 臨床研修医としてERに参加し、糸魚川の地域医療に協力させていただいております。ERでは上の先生方や看護師さん達に助けられながら日々有意義な時間を過ごしております。
 ERと申しましても映画やドラマの様な劇的な患者は多くなく、むしろ一般的な疾患の救急外来が多いのが現状です。しかし、厚生労働省の提唱する臨床研修は医師としての基本的な診察ができるようになることを目標としており、当院のERはまさに研修医として経験を積むには、最適な場と言えます。

 ERに力を入れることで、より多くの研修医を呼び込むことができ、研修医を教育することで医療スタッフ全体のレベルアップとなり、結果として地域医療の活性化につながるという良い循環を生むと考えます。

 ERは今後の地域医療を支える切り札といえるでしょう。

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ERの患者 I さん
 私は仕事中に胸が痛くなり、罹り付けの病院で診てもらいましたが、すぐに糸病で治療したほうがいいと言われ、救急車で糸病へ…。その間も胸はだんだん苦しくなり、その日のうちに心臓カテーテル治療を受け、命を助けて頂きました。おかげで今は普通の生活を送ることができます。先生方の適切な診断と処置に本当に感謝しています。

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外来看護主任 西尾 奈々子
 昨年十月から始まったER! 救急外来は今まで以上に活気づいています。曜日によって医師は二〜四人体制で救急患者を迎え入れています。現在二人の臨床研修医もおり、若いエネルギーをもらっています。

 「昨日から三九度の熱が続いていて診てもらえますか?」という受診依頼や「九十歳の肺炎所見の患者さんをお願いしたいのですが…」と◯◯医院より紹介があったり、スタッフは電話と診察の対応でフル回転です。病状によってはER担当医から専門医に引き継がれることもあります。チームとしての連携はもちろんスピーディーに対応しています。

 現在、救急室はリフォーム中です。救急を24時間365日対応している当院では、複数の患者が救急車で同時に到着する場合も多くあり、現在のスペースでは十分ではありません。

 新しく生まれ変わった救急室で、これからも地域の皆様に安心で安全な救急医療が提供できる様スタッフ一同頑張っていきたいと思います。

1次から3次まで、なんでも診る
 ERとはいったいどのようなものなのでしょうか。そもそも日本の救急医療システムは、患者さんの重症度により一次救急(外来通院で治療可能…一般開業医など)、二次救急(入院治療が必要…救急告示病院など)、三次救急(専門的な高度の治療が必要…救命センターなど)と受け入れ側である病院の立場で考えられてきました。しかし、患者さんにとっては自分の病状がどの程度なのかを判断することは困難です。

 ERは救急車で搬入される患者さんから歩いて来られる患者さんまで、すべての患者さんを受け入れ、直ちに重症度を判断し、治療にあたる部門です。その後は、必要に応じて各専門医に引き継ぎ、さらに高度な治療を行います。
 ERは救急車で搬入される患者さんから歩いて来られる患者さんまで、すべての患者さんを受け入れ、直ちに重症度を判断し、治療にあたる部門です。その後は、必要に応じて各専門医に引き継ぎ、さらに高度な治療を行います。