刈羽郡総合病院には、多くのボランティアの方々が活動されています=写真。

 正面玄関の朝は、オレンジ色のエプロン姿の笑顔で始まります。ガイドボランティアの方が、月曜から金曜までの午前中、病院に来られる患者さんやご家族を、笑顔で迎えてくれます。

 車から、車いすへ乗り移りの手伝いやバスが到着すれば、踏み台を出し、手を貸したり、また、受付前で迷っている方を案内したり、入院の重い荷物を抱えている方には荷物を持って病棟まで運ぶこともあります。

 ボランティアの方は、「車いすの乗り降りの時には家族の方から『本当に助かります』と言われるとやっていてもうれしい」「病院の正面玄関だからきれいでいてほしい」と話します。

 かつて病院で働いていたことのある方もボランティアの中には大勢いて、地元の病院を大切に思う気持ちが伝わってきます。

 また、JAボランティアの方は、病院内の清掃や玄関前の花壇の草取りや管理を行っています。

 院内の清掃は、普段目の届かないところ(階段の手すりや壁、ホールの腰板、車いすなど)を、丁寧にこまやかに磨いてくれます。

 ボランティアの方が一斉に病院内を磨いた後は、ピカピカ。みなさんは「楽しみながらやっている」「きれいになって終わって帰ると、気分まですっきりする」「気分が良く、達成感があるの」「看護師さんからも、『ご苦労様です』と言われるとうれしい」ということです。

 そのほかにも、長い入院生活に潤いをあたえる図書の貸し出しは、楽しみに待
っていてくれる患者さんが多くいます。
 朝、生のピアノの演奏は、外来の診察を待つ人たちに安らぎの時間を与えてくれます。

 ボランティアの活動は、「ぬくもり」や「優しさ」を感じさせてくれます。病院はそんなみなさんの協力に支えられています。



(取材/池田)