「まもなく『父の日』が来る。少しウキウキする。子供たちのメッセージは、自分にとって最大のエネルギー!」と笑顔で話す安達誠さん。

 長岡中央綜合病院の7西病棟消化器内科チームで働く男性の看護師、安達誠さん。小学五年生のお嬢さん、小学2年生と生後6カ月の息子さんを持つ父親真っ最中。周囲の推薦票も圧倒的に高く、取材をお願いした。

 消化器内科は、がん治療の化学療法で定期的に治療入院される方や緩和ケアで経過の長い方が多い。生死を目の当たりにする機会が多い病棟。患者さんと正面からむきあい看護を本気で取り組むスタッフが多い。

 安達さんは県外の病院から28歳の時、Uターンでここに勤めた。旧病院の「新六」といわれる脳外科の病棟。忙しく、厳しい指導で有名なセクションだが、本気に看護を捉えることができた。

 ベテランの先輩方の指導の基本は、それを集約すると「専門職たるもの、節度ある態度で、仲間と接し、周囲と甘えあったりせず、一つひとつきちんとこなしていくことが重要だ」という当たり前のこと。

 Uターンの一年目、高校時代の恩師を看取った。お世話になった担任の先生。死ぬということ、そして残された家族のことなど、生命の中に刻み付けられた経験だ。

 安達さんが今一番気になることは、大事な人を亡くした後の遺族のこと。誰が遺族の悲しみを受け止めてくれるのだろう。それが気になるのだ。

 背丈は高く、がっしりとして、目に力を感じる安達さん。父の日、母の日、誕生日、それぞれ毎年意義深きイベントとして両親含め家族七人で大事にしている。