病気になると、健康な時には思いもかけなかったような問題や様々な心配事が起こってきます。そんな時に、社会福祉の立場から、福祉制度の利用や社会復帰、また経済的、心理的な悩みや不安に対して相談に応じるのが、私たちソーシャルワーカーです。患者さんやそのご家族の相談を受け、医師・看護師・リハビリスタッフなどと共に、様々な支援を行っています。新潟県厚生連では、現在33人のソーシャルワーカーが各病院、施設、在宅介護支援センターに配属されています。

 私の所属する医療福祉相談室では、入院・外来を問わず患者さんやそのご家族の様々な相談をお受けしています。中でも、地域的なこともあり高齢の方を抱えたご家族の介護の相談が最も多いのが現状です(昨年一年間の業務統計によると、相談件数の約六五%が介護に関連する相談となっています)。

 ソーシャルワーカーは、患者さんやそのご家族が、病気や障害を抱えながらも、家庭や地域の病院・施設など様々な療養の場で安全に、安心して、自立した自分らしい生活を送ることができるよう、地域の保健医療福祉機関と連携しながら支援させていただいています。

 各制度について知りたい方や心配事、不安をお持ちの方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にソーシャルワーカーへご相談ください。
 糸魚川総合病院  医療社会事業士    小高 良子