野尻由依さん(20歳)は、佐渡の自宅で人工呼吸器を付けベッド上の生活を送っています。
生まれてまもなく、筋肉が衰えていく難病を発症しました。
佐渡養護学校在学中に、担任の先生にすすめられ、筆を口にくわえて文字を書くようになりました。
卒業してからは、あごの筋肉が衰えないようにとリハビリを兼ねて、感じたことやありのままの思いをはがきに書いています。しかし体調の良い日しか書けないため、週に一枚が精一杯です。
書には由依さんの、人生を楽しみながら生きていく大切さ、そして決して諦めない前向きな気持ちを持ち続ける強さが込められています。
このほど、母親の弘子さんが「由依の二十歳の記念に本を出したい」と希望し、書きとめた書六十枚を収めた作品集「未来へ」を出版しました。 |
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