9月末に当院に研修に来られた岡田先生は、穏やかで一生懸命な先生です。シャイな笑顔で、時に困ったような顔をして、真摯に答えてくださいました。

NSTとは
 立派な動機がなくて、恥ずかしいですが、祖父や父が医師だったので、自然に「医者になりたいなぁ」と。

NSTとは
 いえいえ。勉強嫌いで、妹とけんかばかりしているヤンチャな子供でした。

NSTとは
 勉強へのきっかけは、小学4年のとき担任の先生が、課題を解くと金色のシールをくれるのです。その金色シールを集めることに熱中して、ダントツ1位を獲得した時、なにかを“やりきる”くせが付いたと思う。

 中学2年の頃、突然勉強が面白くなったのですが、高校で部活を辞めてから集中力が無くなり、体調を崩しました。おかげで浪人し、私大の理工学部に行きましたが、富山医科薬科大に入り直して、本来の道に戻りました。

NSTとは
 医学生のときは、病気についてのメカニズムを学びます。しかし、「人を診る事」は教えてくれません。医師の資格を得て卒業して、初めて人を診察します。研修医一年目は注射一本するにも、診断に間違いがないか、患者さんを殺すのではないかと、一つひとつが怖くて仕方なかったです。

 今二年目ですが、患者さんの食事開始の時期や入浴許可など看護師さんに尋ねられると、改めて「生活する人を診る」ことを実感しました。

 郷病院に来るまでは、ありとあらゆる検査をしてから確定診断し、それから治療を開始していましたが、調べ尽くさなくても、患者さんの主訴を最初に何とかすることが大事だと…。患者さんが満足すること。考えてみれば、どこの病院であってもそのことは当たり前のことなのですが。(笑)

 それで、郷病院での研修をもう少し延長させていただきました。

NSTとは
 「あぶらげ」は美味しいですね。やみつきになったのは、通勤途中の店の「おぼろ豆腐」です。しょうゆを掛けないほうが美味しくて、車の中で半分は食べてしまいます。(笑)
(取材/佐野)
NSTとは
 おばさん看護師が多い当院では、若くて穏やかな研修医の先生がいると元気が出ます。頑張ってください。