ご出身は
 高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は単独ではなく、互いに関連して発症すること、さらには、経度の段階でも、生活習慣病の危険因子が重なると動脈硬化が急速に進行することが明らかになりました。そして、これらの生活習慣病を引き起こす大きな要因が、おなかの周りにつく脂肪、内臓脂肪の蓄積であることがわかってきました。

 内臓脂肪型肥満に加え、高血圧、脂質異常、高血糖を二つ以上持っている状態をメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)といいます。

 メタボリックシンドロームの状態は、自覚症状がありません。そのまま放っておくと動脈硬化が急速に進行し、命にかかわる心臓病(虚血生心疾患)や脳卒中などを発症する危険性が高くなります。
ご出身は
 早い段階から内臓脂肪を減少させられるよう、生活習慣の改善が必要です。2008年度から始められる特定健診・特定保健指導はこのメタボリックシンドロームに着目して、実施されます。40歳〜70歳までのすべての人が特定健診の対象となり、腹囲測定は必須項目となります。健診の結果で、個人個人の段階にあわせた保健指導が提供され、生活習慣病のリスク改善に努めてもらうことになります。

 最近気になるお腹のでっぱり、その正体は内臓脂肪です。さほど太って見えなくても、ベルトがきつくなってきている、そんなあなたは内臓脂肪型肥満の可能性大です。その原因になる生活習慣を振り返り、無理のない計画で、生活習慣を改善できるよう努めましょう。
  佐渡地域福祉センター    渡辺 彩子