めまいとは、ヒトの「体平衡系」に何らかのトラブルが生じて起こる異常感覚で、その原因や症状は様々です。社会的、心理的ストレスがきっかけで起こる現代病、文明病の一つとも言われています。 |
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原因としてメニエール病、突発性難聴、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎といった「末梢性(内耳性)めまい」、脳出血・脳梗塞などの脳血管障害、椎骨脳底動脈循環不全、脳腫瘍などによる「中枢性めまい」、首の骨・筋肉・血管・神経の異常による「頸性めまい」、高血圧・低血圧・高脂血症、自律神経失調などの「全身性疾患によるめまい」、精神的・心理的原因による「心因性めまい」などがあります。 |
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めまいが急に起こった時の対処法として、
@体を動かさず楽な姿勢をとる。
A衣服を緩めて横になる
B静かな部屋で目を閉じて安静にする。
C目の前の動くもの(テレビの画面など)は見つめない。
D体に振動を与えない。
などを行います。以上の点に注意して改善がなければ「かかりつけ医」にかかるか、救急病院のお世話になりましょう。特に、めまいの他に顔・口の周りや手足のしびれ、ろれつが回らない、激しい頭痛を伴うなどの症状がある場合には、脳の障害が疑われるため早めの受診が必要になります。 |
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めまいは種々の病気の自覚症状の一つですので、その病気の治療が第一です。しかし急な激しいめまいは吐き気や嘔吐を伴うため、とりあえず症状に対する治療(対症療法)が行われます。対症療法に使われる薬は抗めまい剤、制吐剤、鎮静剤が中心です。激しいめまいが治まれば、症状や検査データをみて、症例に応じて抗めまい剤、内耳・脳循環改善剤、抗不安剤、鎮静剤、抗うつ剤、自律神経調整剤、利尿剤、副腎皮質ホルモンなどを使い分けます。また外来での内服・点滴治療で激しいめまいが改善しない時(体を動かせない、食事が摂れないなど)入院して点滴治療を行う場合があります。 |
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めまいを予防するため日常生活で気をつけることとして、
@過労をさけ、規則正しい生活をする。
A栄養バランスのとれた食事を摂る。
Bタバコは節煙、できれば禁煙する。
C過度のアルコール・コーヒー摂取はひかえる。
D十分な睡眠をとる。
E適度な運動をし、身体のバランス感覚を高める。
F趣味を持つことでストレスを解消する、
などが挙げられます。
これらを日常で実践するのは、なかなか難しいことです。しかし、もし現在めまいで日頃お悩みの方でしたら、思い切った生活スタイルの変更により症状が改善することもあるのでお勧めいたします。 |
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