毎日、てきぱきと多くの患者さんの診療をされている眼科部長、池田成子先生
をお訪ねしました。 |
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祖母に育てられたのですが、お寺は、お供えに使う和菓子が主ですからね、普通の子供達が食べるようなお菓子はあまり食べたことがありませんでした。幼稚園の遠足で他の子が持ってきたポッキーチョコレートをはじめて口にして、「世の中にはこんな旨いものがあるのか!」と子供心にも感動したのを覚えています。カップラーメンは大学に入るまで食べたことはなかったですね。しかも、冷蔵庫に大事に詰め込んで保存していました。常温でいいのにね。(笑)
本堂にコウモリの古巣があったのです。毎朝、幼い弟や妹とそのフンを一個ずつ拾うのが仕事でした。祖母が一個一円で買ってくれるので、私達兄弟のいいアルバイトだったのですよ。崩れやすいフンは集めるのが難しい作業でしたね(笑) |
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寺の娘は寺に嫁がされる…というのがたまらなく嫌だったのです。女が一人で生きていく為には手に職をつけるしかあるまい…と。父が、作曲家でしたので、幼い頃から厳しくピアノの練習をさせられました。父は音楽の道に進ませたかったようで、大学も音楽科をといわれていました。表向きはその勉強をしながら、裏では富山医科薬科大学へ願書をだして、後からそのことを家族に言ったらみんな唖然としていましたね。 |
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患者さんとの信頼関係ですね。患者さんの悩みを聞く。一緒に悩み、苦しみながら、病気を治す手助けをする。今となってはこの仕事を選んでよかったと思っています。 |
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妹から貰った財布です。コウモリのフン拾いで得たお金は、私や弟はすぐ使ってしまっていたのに、妹は、それを貯めて小さな財布を買ってくれたのです。私が小学校二年の誕生日。妹はまだ四歳の時で、祖母に手を引いて貰って文房具屋に行ったと聞いています。十円玉が七、八枚でいっぱいになってしまうような小さな財布ですが、私の大切な宝物です。 |
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見た目は乙女チックな先生ですが、結構「男前?!」なところもあり人間的な魅力に溢れています。忙しい毎日を、爽やかな風のように働いておられます。 |
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