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希望を抱き続けて
希望を抱き続けて
中条第二病院(看護師) 中条支部支部長 小川利子

 地震で大きな被害を受け使用できなくなった中条第二病院について会から「自力での再建はできない」といわれました。しかし、地域に一つしかない精神科の病院であること、病院職員雇用の確保の面からも再建が必要でした。

 組合本部の三役と共に11月16日に地元十日町市長、十日町市議会議長、JA十日町組合長への支援要請、11月22日に近隣の川西町、松代町、松之山町、中里村、津南町にも支援要請のお願いに行きました。支援要請と言っても私にはどのように話せばよいのかわかりませんでした。しかし、患者も家族も中条第二病院を必要としてくれていることは話さなければと思いました。遠方の病院に移った患者の高齢の母が来院して「息子に会いに行きたいのだけれどどう行ったらいいのか…遠くてとても行けない…」と言ったこと。患者から「いつになったら中条に戻れるのか」と電話での問い合わせが来ていることなど話をしているうちに目頭が熱くなり声がつまる事も度々でした。早く中条第二病院をなんとか再建してもらい、患者さんに病院に帰ってきて欲しいと頭の中がいっぱいでした。

 どこの市町村に支援要請に伺ってもまだ地震のあとの問題が山積みでお忙しかったにもかかわらず私たちの話をじっくり聞いて下さり「中条第二病院は地城にとって必要な病院だと考えています。再建できる方向で話し合いたい」と言って頂けたことがとても心強く感じました。

 今後も地域の要望に応えながら必要とされる病院であり続けたいと思います。
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