突然、夜中に脚が痺れ始め、治まらない。1時間ほど、何度も寝返りを打ちながら様子を見ましたが、改善せず、119番に電話しました。前日に続き、2度目でした。前日は救急車で病院に運ばれましたが、薬と数時間の睡眠で回復しました。しかしこの日は全く歩けませんでした。即刻入院しました。
3日ほど、治療の一方で経過を診てもらいましたが回復せず、むしろベッドから起き上がれなくなるなど症状が進んだため、大阪市立大学病院へ転院。治療のおかげか、痺れなどはあまり感じなくなっていたように思います。
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「脊髄(せきずい)出血」ということでした。手術をしても歩けるようにはならないが、再発予防のためには必要、とのお話。事実歩けなくなっていて病院に入院しているのに、このときはまだ障害を負った感覚はありませんでした。けれど手術が終わっても「歩く」ことの機能は戻らず、日時が経過するうちに、徐々に実感として湧き上がってきました。入院直後から始めたリハビリの先生に「もう一度歩ける可能性はゼロではないが1%もない」と言われ、実感はより確かなものになりました。
病院は消灯が早く、夜の時間がとても長く感じられます。カーテンに仕切られたベッド一つ分の世界で天井を見ていると、意識しなくてもいろいろ考えます。考えれば考えるほど不安になり、巡回に来た看護師さんをつかまえては、途方もないことをただただ話していたように思います。何度も泣きました。
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リハビリに専念するため、地元・新潟の新潟医療センターに転院して一年半、退院してまもなく一年と三カ月。今は両親はじめ多くの人のおかげで、先のことを考えられるようになりました。感謝は言葉では尽くせないほどです。
現在は運転するための車の購入を検討しています。並行して、より軽い車椅子を探しているところです。その他のことも一つずつ、時間をかけて進んでいきたいと思っています。
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