新潟医療センターでは、日頃の医療安全対策強化の一環として、患者さんにも参加を呼び掛け、「検査間違い」などの医療ミスを絶対に起こさない努力を続けています。院内体制の強化を前提にポスター(写真)をはりだし、患者さんに広くお願いしています。

 病院の受付、診察室、放射線科、検査室など、どこへ行っても「お名前をフルネームでお聞かせください」と、以前に増して繰り返し尋ねられます。普通のサービス業なら「うるさい、同じことを何度も聞くな」と怒鳴られそうなものです。

 「医療事故・医療過誤」は、どの時代でも大きく報道されます。絶対に起こってはいけない、起こしてはいけないからです。医療ミスを起こしてしまったら、どんな小さなミスでも共有し対策を練り、二度と起こさない努力を継続することが大切だと考えます。単に医療ミスがないとうたう病院でなく、医療ミスを起こさない努力をしている病院を今の社会は求めているようです。

 患者さんに参加をして頂くことで医療安全対策強化の輪が広がり、より安心した地域医療の場が作られていくことと思います。


(取材/大橋)