夏の一大イベントである長岡まつりの大民謡流しが八月一日、今年も多数の演者を迎えて開かれました=写真。前日までの豪雨による河川の氾濫、洪水のため開催が危ぶまれましたが、当日には何とか間に合い例年通り開くことができました。私は今年で三度目の参加となりましたが、例年よりも意味深い祭りであったように感じました。

 民謡流し当日、夕立が会場に涼を運んで私たちを迎えてくれました。長岡中央綜合病院からは二百人ほどの参加があり、白衣や制服から揃いの浴衣に着替えた職員が続々とバスから降りてきました。三月の東日本大震災の影響で店々の看板が消された節電の中、提灯の明かりが印象的な会場で踊りが始まりました。「がんばろう 日本!」の文字がいたる所に見受けられ、長岡まつりが鎮魂の意味でもあることを考えながら精一杯踊りました。

 途中、たくさんのテレビカメラを乗せた撮影車とすれ違いました。長岡花火を題材とした映画の撮影中だと聞き、このまつりをもっとたくさんの人々と楽しめるようになればと映画への期待も膨らみました。

 最後の輪踊りには地域の方々からも多数参加があり、このまつりがどれだけ地域の方々に愛されているかが分りました。

 踊り後の病院へ向かうバスの中、また来年も出よう、今年もそう思いながら心地よい疲労感のなか帰宅の途に就きました。

 長岡中央綜合病院  事務員 穴澤 佳織