私が現在患っている病気は糖尿病です。

 今から13年前、3度目の妊娠をした時のことです。不正出血があり、即入院。その時の検査で糖尿病とわかりました。妊娠時になる一過性のものかと思っていたら、どうもそうではないとのこと。そういえば以前、のどが渇いて仕方なく、毎日炭酸飲料をガブ飲みしていたのに、体重が5`も減ったことがありました。その時は、やっと私にも「年ごろがきた」と思っていたのです。

 私は小さいころから太っていましたが、「年ごろになれば自然に痩せるよ」と言う周りの人の言葉を信じ、その「年ごろ」を密かに待っていました。しかし、年ごろではなく糖尿病が原因だったのです。そして、糖尿病は一度なると治らない病気で、食事や運動、薬で血糖値をコントロールしていかないと将来、動脈硬化になったり、失明することもあるとのこと。

 それまでの2回の妊娠は胎児が育たず、流産してしまう稽留(けいりゅう)流産だったので、今度こそは無事出産したいと願っていました。

 しかし、糖尿病が発覚し、今回も出産できないんじゃないかと心配でしたが、検診の際には内科と産婦人科をセットで受診し、血糖管理の下、無事に長女を出産することができました。

 妊娠中は薬を使わず、食事で血糖値をコントロールできましたが、産後は血糖値上昇で薬を飲むことに。その後も月に一度の検査を欠かさず、2年後には次女を授かることもできました。

 糖尿病自体は痛いなどの症状がないため、ついつい食べ過ぎて体重が増加した時もありましたが、今は食事のカロリーを自然と気にするようになり、体を動かすことも心掛け、一生付き合っていかなきゃいけないという自覚ができたように思います。

 昨年、思いがけず9年振りに長男を授かりました。今回はインスリン注射をすることになりましたが、何の問題もなく妊娠中を過ごせましたし、出産から1カ月後、卵巣嚢腫(のうしゅ)が見つかった時も、無事手術をすることができました。

 年齢的にもいろいろな病気が見つかる「年ごろ」でもあるので、今後も定期的な受診と検査でちゃんと血糖値の管理をしていきたいと思っています。