1995年8月31日、私は阪神大震災の年に「くも膜下出血」で刈羽郡総合病院に入院しました。当時は20日間意識がなくて、家族も心配していました。右の手足がマヒして言葉も出ないので困りました。

 「さて、これからどうすればいいか」と思いました。四カ月入院して、毎日リハビリに通いました。翌年三月に運転免許証の書き換えがあるので、「うかうかしていられない」と思い、リハビリの先生が付きっきりで教えてくれました。右足でアクセルが使えないので本当に困りましたが、無事に免許証がもらえました。今では左の手足で運転できるように車を改造し、運転しています。

 柏崎市身体障害者福祉協会の「ゆっくり歩こう会」という会があります。春は研修旅行、夏はコツコツ貯筋体操、秋には合同レクリエーション、暮れにはお楽しみ会があります。4月から12月まで開催され、今は月一回参加しています。

 その一方で、「柏崎失語症友の会・ほたるの会」の会長としても頑張っています。「ほたるの会」とは、同じように脳の病気で話す事が苦手になった人たちが集まった会です。2003年10月4日に設立しました。

 振り返ると色々な思い出があります。最初の定例会は「米山きのこ園」にて、みんなできのこ料理を食べ、楽しかった思い出です。その翌年、中越地震がありました。年一回、県内の失語症者が集まる「新潟県失語症者のつどい」、それも今回は柏崎が会場の「柏崎大会」を控えた前日の事でした。「明日のために準備をしてきたのに、困った…」結局その年のつどいは中止となりました。残念な思い出です。   2007年7月16日、またまた地震がありました。中越沖地震です。翌年には前回中止になった「新潟県失語症者のつどい・柏崎大会」を控えていました。まだ全壊や半壊の建物がある中、会場は「柏崎市民プラザ」にしました。つどいの当日は多くの人たちが参加してくれました。アトラクションで行った「日本海太鼓」はすばらしい演奏で本当に良かったです。   

 さて、現在「ほたるの会」には会員が16人います。定例会には家族の人が一緒に参加できます。年の初めには新年会、春はお花見、えんま市散策、夏はハスの花見、秋には新潟県失語症者のつどいに参加しています。また、冬には忘年会をしています。今年の秋は、紅葉を皆で散策するのもいいかなと思っています。後遺症があるので、近くに良い所があればいいと思います。会長として、みなさんに「ほたるの会に入って良かったな」と思われるようにしていきたいです。
 これからも体を大切にして何事にも頑張ろうと思います。