私が初めて病院へ行ったのが、平成15年8月のことで、胃が悪く、新潟の病院で胃カメラで検査したらポリープがあると言われました。ベットが空くのを七カ月もの長い間待ち、病院に呼ばれて、カメラで手術をするという説明を聞き、いよいよ明日だなあと思っていました。その後10分位たった時、先生がとんできて、「明日の手術はできません。あなたは腎臓が悪くて、明日は透析のためのシャントを作ります」と言われました。

 その晩は心配で夜も眠れず、ああ私はこれで人生終りだなあと思って、目から汗が出たのだと思います。涙では…。

 透析は佐渡でやることになり、佐渡総合病院へ入院して透析の準備をしました。

 そのうちに腎友会に入会しないかと誘われ、入会しました。腎友会は、新年会と秋の一日旅行があり、楽しく参加しています。この会に入ったことによって、悩みが安らぎ楽しく透析ができるようになりました。
 さらに患者会もあることを知り、入会しました。

平成20年7月に、下越ブロック集会に出席しました。若いきれいな看護師さんに連れられて、私一人で有頂天になって楽しい一日でした。

 それから10日過ぎて、目の病気の手術(光で焼く)をしました。病名は「加齢黄斑(おうはん)変性症」です。この手術は点滴をうちながら、目に光をさし、黄斑を焼くのです。手術後一週間は光をあびると体が焼けるので、透析に行く時は手袋やサングラス、ぼうし、タオルケットを頭からかぶり、あやしげな姿とな
り、看護師さんから手を引いてもらいました。

 実はこんなに病院で良くして頂いても、一日も早く家に帰りたいと思いました。家には妻が待っています。病院の看護師さんのようにはできませんが、妻が一番です。

 こんな私ですが、人に好かれたいと思いあいさつをしています。あいさつは心です。「こんにちは」と言えば、「こんにちは」と返ってくる。そのうちに「おお」と言うふうに変わって「おおい」と返す。初めての人にそんなことは言えるはずがないのに、それは心が通ったからです。

 私は一生あいさつをして老後を楽しみ、友人、看護師、病院、腎友会、患者の会の人々に感謝して、一日でも長生きして、楽しく暮らしていきたいと思っています。