上越地域に震度6強の地震が発生したという想定の元、糸魚川総合病院で9月20日、災害拠点病院訓練を実施しました=写真。

 今年度の訓練は病院だけでなく、糸魚川市、糸魚川消防、地域振興局、医師会など災害医療コーディネートチームの関係団体とともに訓練を行い、連携を検証する目的がありました。地震の想定のため、家屋の倒壊や揺れによる転倒から打撲、骨折など外傷の傷病者の方が多数病院に詰め掛け、それにどう対応していくかの訓練でした。

 地域全体が地震発生時の医療救護活動をどうするのかという視点で、互いに何が協力できるのかを打ち合わせの会議を持ち、訓練当日を迎えました。病院職員は事前にマニュアルの確認研修を行い、打ち合わせを重ねての訓練参加です。地域内で対応できない傷病者のためにヘリコプターも依頼し搬送するという大掛かりなものでした。

 重症の傷病者が多数運び込まれた時、持っている医療資源を効率よく最大限に活用するために優先順位を決め対応するのが基本です。実際に地震が起こった時に私たち医療職は協力し合いながらそのときを乗り越えなくてはなりません。
糸魚川総合病院 看護師 岩崎 由美