昨年4月に赴任された松尾先生。大きな声であいさつする、いつもにこやかな先生にお尋ねしました。
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長野県上田市です。二十歳までそこで育ちました。新潟大学医学部に進み、卒業後、皮膚科教室に入りました。瀬波病院の前は山形県の庄内病院に21年間勤務していました。
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研究は「真菌」いわゆるカビです。真菌は皮膚の角質を分解して生息しています。半数の人は症状が出ません。代表的な病気でいえば「水虫(足白癬)」などですが、最近では「爪白癬」も多く、両者とも年齢層は五十歳以降の方が多いみたいです。当院の外来患者さんは、「湿疹」「皮膚炎」系が八割、そのうち約半数がアトピー性皮膚炎です。
アトピー性皮膚炎は日本皮膚科学会でも中心的テーマで、私もこのテーマについては積極的に参加して勉強しています。研究している訳ではありませんが、学問的知識を少しでも診療に実践できればと思っています。
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私の独断と偏見ですが、患者さん自身が自分の内面を見つめて、自我収縮をしていくと自分の生活が自主的になって、必然的に自分の体のケアをするようになります。そうすると症状が軽くなる人が目立ちます。子供の患者さんに関しては、親の密なケアがなされることで症状が改善します。
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今後も精神的な自立の援助をしたいと思っています。もしも医薬だけに頼って治そうという認識があればそれを改めていただき、自分の生活スタイルを見直してもらったりしてご自身の体のケアをして欲しいと思っています。先程のことと一緒ですね。ケアする視点を納得していただき、同意してもらって治療に結び付けて行きたいと思っています。
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地物の魚介類が新鮮でおいしくて、安く手に入るのがうれしいです。毎日ほとんど魚を食べています。肉はほとんど食べませんね。
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(取材/林順一) |
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