言葉どおりフット(足)をケアする(いたわる)ことです。当たり前のようですが、これが意外とできていないようです。私たちにとって「足」はとても大切なものです。足の機能には体重を支え、バランスをとり、地面を蹴って歩くなど大切な働きがあります。

 魚の目やタコも軽視することはできません。大きくなると痛みが出たり、歩くのに不便になったりします。ですから常日頃から足を「観察」し、足を清潔に保つために「手入れ」することがフットケアなのです。

 今すぐ始められるあなた自身のフットケアを紹介します。

@毎日、足や足指を見る習慣をつける
 自分の足をじっくり見たことがありますか。手はよく見ていると思いますが、意外に自分の足は見ていません。フットケアにおいて「足を毎日よく見ること」は早く異常に気づくことができる一番大切なことです。一日一回はじっくり足を見る習慣をつけましょう。

A毎日、足をよく洗う習慣をつけて常に清潔にしておく 「足なんていつも洗っている」と思っている人も多いと思いますが、きちんと洗えている人は意外と少ないものです。足の指先、指の間、土踏まず、かかとからくるぶしへとしっかり洗い、そして指の間もきちんと拭いてよく乾燥させましょう。

Bタコや魚の目などをみつけたら…
 タコや魚の目をはさみで切ったり深爪をしたりして、足に細菌が入り、感染が広がってしまうことも少なくありません。異常を見つけたら自分で処置せず病院にご相談して下さい。

 特に糖尿病や腎臓病などの病気を持っている方は傷ができたりすると治りにくく悪化しやすくなります。悪くなった足は簡単に元には戻りません。「足」は生命維持に不可欠で、守るべき、大切な体の一部です。今日から自分の足を見ることを始めてみませんか?
 
長岡中央綜合病院  糖尿病看護認定看護師 丸山 順子