腰痛予防のための日常生活での注意点を紹介します。全ての方が対象ではなく、今回は比較的年齢の若い方が対象のものとなっています。
イス・畳での座り方
 腰への負担は立っている時よりも座っているときのほうが大きい場合もあります。背骨のカーブを保ちつつ、長時間同じ姿勢でいることを避けることが大切です。

 @腰の後ろにくるんだタオルなどをあてがい背もたれのあるイスに座りましょう。また、畳であぐらをかくときには座布団を二枚に折ったものなどの上に座りましょう。

 A長時間座る場合は腕を机上か肘かけにのせて腕の重さを取り除きましょう。

 B車の運転は振動が腰に負担をかけるので、一時間に一回程度休憩をとりましょう。

イス・畳での座り方
 前かがみの姿勢、体をひねる動作は腰に負担がかかりますので注意しましょう。

 @低い位置での作業では、足を前後に開き体の位置を低くします。そして片膝をつき、できるだけ対象物に近づき作業をしましょう。

 B洗面所でかがむときは足を前後に開き、片手を洗面台につきましょう。

 C台所で洗い物などをするときは片足を台にのせ、ときどき台にのせる足を代えながら、シンクにできるだけ近づくようにしましょう。

イス・畳での座り方
 運動は腰痛予防に有効ですが、適応を間違えれば逆効果にもなります。

 まずは歩くことから始めてみてはいかがでしょうか。最近話題のメタボリックシンドロームの問題もあります。さらに肥満と腰痛は深い関係があり、体内脂肪燃焼のためにも継続的な運動として歩くことは最適です。

 注意点として現在、高血圧や心疾患など病院に通院している方は、主治医の先生と相談して運動を行いましょう。
 
刈羽郡総合病院  理学療法士       加瀬  哲