平成8年に結婚。結婚5年目に長女出産。そして今年2月に第二子長男を出産しました。
 今思えば、二人目出産のこの日まで、私にとってとても長い道のりでした。

NSTとは
 私は長女出産前に一度流産し、その後平成15年、17年と二度流産し、その頃の私は、もう二人目の赤ちゃんを抱くことができないのだろうか…という諦めの気持ちで過ごしていました。

 流産を繰り返す為、新大の不育外来を紹介してもらい、何度か検査に足を運びました。一通り検査をしてもらい特に問題ないという事で、あらたに気持ちを入れかえ、次の妊娠を待つ日々でした。

 そして、昨年6月待望の妊娠判明・嬉しい反面、また今回も流産してしまうのではないかという不安で、毎日押しつぶされそうな日々を送ってました。

NSTとは
 その後何とか5ヵ月の安定期を迎え、定期健診に行った日のことでした。また流産の危険があるので入院をすすめられ、上の子もいるのでその場では即答できず、家族と相談して今までの流産の事もあるので、大事をとって入院することになりました。

 それが、9月初旬から年が明けて一月中旬までの4ヵ月半の長期入院になるとは想像できないことでしたが、主人の両親、私の両親の助けをもらい、家の事や長女の心配をせずに、過ごすことができました。

 病院では、退屈で辛い生活になると思っていましたが、先生はじめ助産師さん看護師さん、いろんなスタッフの方々の暖かい対応に励まされ、また同室には同じ病状の友達もたくさんできました。そして、病院祭、クリスマスにはサンタからのプレゼントもあったりで、治療だけでなく、心が元気になるような行事をして頂き、楽しく入院生活を送ることができました。

NSTとは
 長い入院生活を終え、今年の2月の初旬に、待望の第二子を無事出産することができ、この日を迎えるまで本当に長い道のりでした。

 妊娠イコール出産と思っていた私でしたが、結婚して10年の間でいろんな事を経験し学び、これからはまわりの事に感謝しながら、過ごして行きたいと思います。


※不育外来とは、妊娠するものの流産や死産を繰り返す「不育症」の患者さんの為の外来のことです。