平成18年11月14日・村上総合病院に、心臓カテーテル検査室が開設され初日から本格的な治療開始となりました。

 今迄は、新発田市や新潟市まで検査・治療を受けに行かなければなりませんでしたが、今後は村上で治療が可能です。

 心臓カテーテル検査室とは狭心症や心筋梗塞に対する検査、治療を実施する所です。

 心臓のまわりには、心臓の筋肉に酸素と栄養を与える大事な冠状動脈という血管があります。

 その血管が、コレステロール等で動脈硬化をひきおこし、狭くなって十分な血液が流れにくくなった状態が狭心症。

 完全に詰まってしまってその先に血液が流れず、心筋の一部が壊死してしまうのが心筋梗塞です。

 検査は、足の付け根、又は手首に局所麻酔し、そこからカテーテルという細い管を血管内に入れ、心臓まで進めます。造影剤を冠状動脈に流し、放射線で撮影しながら治療が必要か否かを決めます。

 治療は、先端に小さな風船の付いたカテーテルを血管内に通し、狭くなった場所で風船を膨らませて血管を押し広げ、必要に応じて血管がまた狭くならないように、支えの金網(ステント)を入れるのです。

 スタッフは。医師・看護師・放射線技師・臨床検査技師・臨床工学技士の混合チームで担当しています。

 スタートからすでに約六十名程の患者さんの検査・治療を実施。これからもスタッフ一同、地域の皆様に応えられるように努力していきます。
 臨床工学技士  津野 恵一